1 Nichimo Satchimo
2 Hieyashi Bushi
3 Wann Kann Ich Sie wiedersehen
4 Hitsujikai No Bansan
5 Kibaminzoku
6 Mooko
MOOKO (re-release)
発売日 : [:ja]2009年03月15日[:en]2009/03/15[:]
発売元 : [:ja]ブリッジ[:en]Bridge[:]
[:ja]Produser Bill Laswell,Akira Sakata,Ronald Shannon Jackson,Robert Musso 1987.Dec.NY.
Akira Sakata(sax,piano etc.)
Bill Laswell(bass)
Ronald ""Shannon""Jackson(drums)
art work Shionro Otake
desighn Takuji Nomoto
2009 Bridge-136[:en]Produser Bill Laswell,Akira Sakata,Ronald Shannon Jackson,Robert Musso 1987.Dec.NY.
Akira Sakata(sax,piano etc.)
Bill Laswell(bass)
Ronald ""Shannon""Jackson(drums)
art work Shionro Otake
desighn Takuji Nomoto
2009 Bridge-136[:]
[:ja]これはBridge からの復刻版であります。内容は初版と同じです
<自分で書いたライナーノート>
Mookoとは言うまでもなく蒙古でありモンゴルである。録音したのは87年で、もう23年前に遡る。
シャノン・ジャックソンに「一緒にレコーディングしてもらえないだろうか」と手紙を書いたら。「勿論だが、レコーディングするならビル・ラズウェルにプロデュースしてもらったほうがうまくいく」といわれ、ビルに頼むことになった。
ビル・ラズウェルとはその前年かれのLast exitに入って共演していた。シャノンがドラムスでギターがソニー・シャーロック、サックスはペーター・ブロッツマンであった。轟音が鳴っているにもかかわらず、不思議とうるさくない音に驚いた記憶がある。
私は腹巻になけなしの現金を入れてNYへ飛んだのだが、ビルは大変良くしてくれた。時差ぼけに参った。最後の日には寝過ごした。あわててスタジオへ行くと、「サカタ!出来たぞ」とビルがいった。エンジニアのロバート・ムッソーと二人でもくもくとミックスをしてくれたのである。私のほうは一時が万事、失敗の山だった。
そのときビルと話をして盛り上がったのは"モンゴリア"だった。オルティンドーやホーミーといった雄大な草原を想起させる音楽について語った。話は「バンドでモンゴルへ行こうよ!」と大変な話になった。レコード・タイトルは文句なしにMOOKOとした。
その頃、私は一方では「ミジンコは凄い」といいながら、もう一方では「モンゴルは凄い」と吹聴して歩いていた。そしたら「新世界紀行」という番組のプロデューサーからお声がかかり、90年11月にホーミーの紹介を主目的でモンゴル高原へ行くことになった。
晩秋の冷え込む大草原でモンゴルの人と共にカセットテープのMOOKOを聴いた。音楽は不思議と風景に合っていた。彼らも「是非モンゴルへバンドをつれてきてくれ」といってくれた。4年後の94年、国際交流基金の主催事業で私とビル・ラズウェルの率いる世界混成13人編成の「ミジンコ空艇楽団」は終にモンゴルで演奏した。NYでの約束から7年、快挙といってもおかしくない時代だった。今の朝青龍、白鵬らモンゴル人が日本の大相撲を席捲するとは夢にも思えない、昔のことである。
2009.2.1. 坂田明[:]